高校受験:【国語アップのコツ】
「今さら、国語をやっても伸びない。」「しょせん日本語だから、慣れれば何とかなる。」 「うちの子は本が嫌いだから国語が苦手だ。」または「本は好きなのにテストではできない。」
そんな話をよく耳にします。残念ながら、こういった誤解をしている限り、国語は得意になりません。
そもそも、国語ってどんな科目なのでしょうか?
実は国語も数学や理科と本質的なところは同じなのです。
「数学や理科では数字や記号を使うが、国語では文章を用いる」
この点は決定的に違いますが、それらを
「論理的に考え、答えを導き出す」
というところは同じなのです。
それなのに、行き当たりばったり解くものだから、なぜ間違い、どうすればいいか分からない。国語は日本語の力を試すものではなく、論理的思考力を試すものなのです。読書は言葉の知識と表現力のアップには繋がりますが、論理的思考力を磨く訓練としては適していません。これが「読書の量は国語の成果に比例しない」理由です。
高校受験の苦手科目が国語【論説文】の場合
論説文では、作者の立てた筋道を理解する力が問われます。センスや感覚ではいつまでたっても出来るようになりません。だから、たくさん問題を解いても正しく勉強しなければ無意味です。また、論説文でやっかいなのは、難しい言葉が出てくることです。
「日本語教育概論」「日本語母語話者」なんて表現は、普段の生活で使うことはないでしょう。普段考えたことがないことをテスト時間内に理解するわけだから訓練(コツ)が必要です。そもそも、中学生が日常において論理を意識することはありません。
なぜなら、子どもはお父さん、お母さん、兄弟、友だちなどそんなことは意識しなくてもよい人たちと付き合っているからです。親しい間なら別に論理など意識しなくても、感覚だけで伝えたいことは十分に伝わります。だから、曖昧なままの会話が成り立ち、曖昧な感覚で何となく済ましているのです。
それに対し説明文では、作者には目に見えないたくさんの人を対象に書かれています。すると、文章は普遍的(抽象的)なこと、その理由、具体例、また他の具体例、というように論理というルールに従って書かれているのです。日常では使うことのない力が必要になるわけですから、「何となく」や「感覚」は役に立ちません。
論理的思考力を身につける訓練こそが論説文を克服するカギといえます。
高校受験の苦手科目が国語【物語文】の場合
たいていの人は、物語文こそ「読書」や「センス」だと思っているようです。しかし残念ながら、テストでは「読書」も「センス」も一切役に立ちません。なぜなら本を読むときは、主人公の心情を表す「客観的な理由」など意識することはないからです。
本は1ページから読むので、別にそんなことは意識しなくても、読み進めているうちに何となく主人公の性格や背景のイメージができます。だからこそ読書は楽しいのですが、テストでは物語の一場面が、いきなり提示されます。だから、普段の感覚で自分勝手に読むと、出来たり出来なかったりとムラが出てしまうのです。
物語文は一切の主観を排除し、文中にある動作やセリフから問題に対する「根拠」を探し、心情を分析する必要があるのです。簡単に言ってしまうと、「いつ・どこで・誰が・何を思ったのか(したのか)」が分かればたいていの問題は解けます。その際に感覚やセンスは不要です。国語にも必ず正しい答えは存在し、それには必ず根拠があるのです。そこに主観が入り込む余地はありません。
物語文にムラがある生徒は、主観が入り込む癖を持っている可能性があります。まずは「いつ・どこで・誰が・何を思ったのか(したのか)」をきちんと把握できるようにしましょう。通常主人公の心情は文中で2,3回は変わりますので、その変化となぜ変わったのか(根拠)を明確にすることが大切です。高校受験の場合、小説や随筆であっても論理的思考力は大事なのです。
高校受験の苦手科目が国語【古文】の場合
古文の配点はそう大きくないですから、それほど時間をかけることはできません。かといって古文で点数が取れないのは非常に勿体無いことなのです。
大学受験と違い、高校受験では古文の基礎の基礎しか出ません。難関校を目指す場合を除けば、出題される言葉の意味や用法はかなり限られています。もっと言ってしまえば出題される文章も限られているので、読んだことがある文章が出ることもあります。
古文が苦手な生徒にとって、原文を読んで問題を読んで・・という作業は苦痛ですらあると思います。訳すにしても全て調べていたらキリがありません。
そこで、まずは現代語訳を読んでみましょう。それから原文を読むのです。なんとなく「ここはこういう意味だったな」と読めるはずです。わからないところは再び訳を見て確認する。これを繰り返して、最終的には現代語訳なしで意味が分かるようにしましょう。
現代語訳が頭に入っているので、読めて当然と思われるかもしれません。しかし古文が苦手な生徒は、まずこれを繰り返して古文に慣れるべきです。その過程で繰り返し出てくる言葉や用法(=重要なもの)も頭に入るはずです。高校受験の古文の場合、設問自体は易しい物が多いのでこの勉強方法で十分通用します。
高校受験の苦手科目が国語【対策】
まず、ほとんどの生徒がテストを受けても、「なぜ、自分の答えが×なのか」「どこが足りなくて間違えたのか」ハッキリとしたことが分からないまま、次のテストをまた受けています。これではいつまでたっても同じことの繰り返しです。数学の場合、「解き方がハッキリしている」し「間違えるパターンが決まっている」ので、塾でも教えやすいですし、生徒も聞きやすいのです。
しかし、国語の場合、生徒が曖昧に解答している上に、それぞれ間違えた原因が違うものですから、解説を聞いても「自分がなぜ、間違えたのか」を理解しにくいのです。
また、数学のように苦手なパターンの問題を繰り返し練習することも、自力では難しいのです。
国語が苦手な場合 、
- 文中に知らない言葉が多く流れが掴めない
- 読むのが遅い
- 内容は何となく理解するが解答の根拠を見つけられない
などの原因がありますので、生徒の症状から原因を分析し、具体的な練習方法を決めます。
例えば、「3」の生徒の場合、思い込みで問題を解くので、試験では「選択肢問題の引っ掛けにはまりやすい」という症状があります。
そのような場合は、
- 傍線の前後からキーセンテンスを抜き出す
- 選択肢の根拠を探す
- 消去法でより良い選択肢を選ぶという方法
あるいは、
- 文中の関係個所に線をひく
- 選択肢を見ないで自分なりの解答をつくる
- 選択肢から近いものを選ぶ
などの手法を徹底して解く訓練をし、確実に点数が取れる方法を教えることが大切です。
このように、国語の場合、「苦手な原因」も「間違えるパターン」も「具体的な対策」もそれぞれ違うため、個別に対応することが必要です。そうすれば、他の科目と比べ覚えることが少ないので最も短期間に伸ばすことができますし、また、一度得意科目になれば、苦手になることはないので有効なのです。
また、いざとなったら「指示語内容、適語選択、空欄補充、文章挿入、表現選択、並べ替え、傍線解釈、内容説明」の8パターンの答え方だけ学ぶことです。
試験は7割で合格。割り切ることも必要です。
「漢字・熟語が苦手な場合は?」・・・勘弁して下さい。楽な方法などありません(笑)。
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