高校受験塾【 SAPIX 】
ご存知の通り、SAPIXは難関校向けの塾です。そのため上位クラスの生徒にとっては良い塾といえます。毎年SAPIXについていけない生徒から家庭教師依頼の話が山ほど来るように、下位クラスの生徒にとってはかなり厳しく、無理のあるカリキュラムと言えるかもしれません。上位クラスに位置している生徒は早慶レベル以上に問題なく通ると思いますので、ここでは下位クラスの生徒に話を絞りたいと思います。
まず、講師の質ですが、校舎やクラスによってかなり差があるようです。以前は専任講師で固めていたようですが、ここ数年教室拡大をしたせいか、時間講師(アルバイト学生含む)が増えています。
上位のクラスは質の高い授業を行っているようですが、中〜下位クラスは講師の当たり外れがあるようです。しかし、父母会で質問に答えるのは直接指導をしていない社員であるケースが多く、講師の良し悪しを見極めるのは難しいといえそうです。
講師の質は授業の進め方もありますが生徒の状況をどこまで理解しているかという要素もあるので、電話をしてお子さんの様子を聞き様々なことを質問してみることをお勧めします。
その際、具体的な答えがあるようなら良い講師といえますが、「基本をしっかり身に付けて・・・」とか「宿題をキッチリやって・・・」
という程度しか話せないようならハズレと考えるべきでしょう。もちろん、成績を把握していないのは問題外です。
そもそも、あの大量の内容を苦もなくしっかりやれているのであればZ,Yをキープしている筈です。 だから「基本とは何か」「何から手をつければ良いか」ということが具体的にハッキリしなければ何も解決しません。
下位クラス(S)でそのような状況なら転塾した方がよいでしょう。もちろん、上位で安定しているなら信じて頑張るのみです。
SAPIXの【テキスト】
SAPIXでは教材の取捨選択が重要です。つまり適当に手を抜けということです。(下位クラスの生徒に限ります。)
SAPIXは熱心な親が多いので、物足りないというクレームを避けているような気がします。
講師によっては「必要な問題を選んでやらせて下さい」と言っているようですが、それが分かれば苦労はしません。そもそも、上位クラスと下位クラスがほぼ同じものをやっていること自体に無理がありますがそれがSAPIXの良さでもあります。親がどれが大切かが分からない場合どうしようもないので、家庭教師ということになってしまうようです。
はっきり言って下位クラスの生徒には過剰ですし、授業の進度も速すぎるようです。基礎的内容の把握がないまま、次々とあれだけの問題量をこなす事に労を割いても、結果が伴う確率は低いといえます。
もし、基礎を中心に親が見てあげるのであればSAPIXの教材は勧められません。なぜなら、量・質もさることながら、解説が下位の子が自分で理解できるように出来ていないからです。特に英語が苦手な生徒には、サピの長文ではとても苦手対策はできません。このような場合は、家庭教師を利用し基礎をキッチリやってあげるのがベストです。
SAPIXで【こういう子は要注意!】
授業→復習授業→その後テストだけ受ける→出来ない所を引きずる→どんどん分からなくなる→あきらめる→結果にこだわらない分楽しくなる。この傾向が出たら要注意です。
SAPIXのカリキュラムは優れていますし、洗練されています。しかし、限られた時間の中であれだけの量をこなすわけですから、授業ではひたすらプリントをやり、解説するしかありません。そもそもサピは「授業はするけど勉強は自分でしなさい」という形式の塾です。
そして出来なければ「もっとやりなさい」ということです。家でやる場合はSAPIXのプリントを消化させることではなく、解答・解法の理由をきちんと理解させてあげてください。
SAPIXで【下位クラスの子は‥】
中〜下位、特に下位1/3の生徒はどの位基本で躓いているか具体的に確かめる必要があります。ほとんどの場合1学年下から躓いている筈なので適切なテキストを選び、「なぜ分からないのか」を具体的にしてください(前項参照)。
これをやらずに、Sクラスでなんとか必死に宿題をこなしているだけでは危険です。場合によってはサピの授業や宿題を放り投げてでも、基礎を固めたほうがいいこともあります。
また、これからの時期は志望校対策が大切なのはいうまでもないのですが、特に難関校以外を受験する場合はテキストから必要なものだけを選んでやらせてください。
最後に、個人的にはSAPIXは良い塾だと思います。しかし、その良さを生かしているかどうかは親がよく見極めてあげて欲しいと思います。